2009年3月24日火曜日

ウクライナ 搭乗拒否その1(出国拒否編)

ウクライナ 搭乗拒否その1(出国拒否編)

私はウクライナ国のクリミア半島にあるシンフェロポリSimferopolからベラルーシ国のミンスクMinskまで行くチケットを購入した。ルートは以下の通り。

シンフェロポリ(ウクライナ国)→モスクワ(ロシア国)→ミンスク(ベラルーシ国)

この場合、ロシアのビザは必要だろうか。

原則として、日本人がロシアに入国するには事前にビザを取得していく必要がある。しかし、近年、ロシアでは、トランジットの場合の特例ができた。

つまり、A国からB国へ乗り継ぐ際、モスクワのシェレメチェボ(SVO)2で乗り換える場合、事前にロシアビザを取得してこなくて良いのである(トランジット特例)。

私はロシアに入国する予定はなく、ただモスクワのSVO空港を利用して、ベラルーシ国へ抜けるだけなので、まさにこのトランジット特例の適用があるはずである。ヤルタYaltaの町でチケットを購入した際にもこの点調べて確認してもらっていた。

ところが、シンフェロポリ空港のチェックインカウンターでは、ロシアビザがない私の搭乗を拒否した。どういう理屈かというと、確かに、トランジット特例というものはあるが、ベラルーシはロシア国内と同視されるので、「第三国へトランジット」することが前提のトランジット特例の適用はないというのだ。

ベラルーシは、国連に加盟する独立国であり、ロシアももちろん承認している。ソ連崩壊によりロシアとベラルーシが別国になってから15年以上たっている。にもかかわらずなぜ国内扱いなのか。納得できない。

ウクライナ人である空港職員の人当たりは悪くなかった。上司と掛け合ってくれ、という私の要求にこたえて、どこかに電話して話をしてくれた。そして、申し訳なさそうに言った。

「貴方の言うことはもっともです。ウクライナであれば、そのようなルールはないでしょう。しかし、これはロシア国のルールなのです。ロシア国がビザを持っていなければ搭乗させてはいけないという以上、私達は貴方を搭乗させることはできないのです。」

急いでYalta町の代理店に電話を入れて仲介を依頼するも、私を搭乗させられないという結論は変わらず。本来Yalta市の代理店まで戻らないとチケット払い戻しができないというところをシンフェロポリ市内の支店でできるように便宜を図ってもらうのが精一杯だった。

* ベラルーシ入りは意外に面倒
日本人の場合ビザが必要だが、日本でトランジットビザを取得していく場合にはあらかじめ日程を確定しないといけないので使いにくい。時間があれば隣国で取得して陸路入国できるかもしれない。けれど、予定がおくれて時間のなくなってしまった私は空路入国にせざるを得なかった。空路であれば到着時に空港でビザが取れる。問題はウクライナ-ベラルーシ間の直行便が非常に少ないこと。両国民間はバスや電車で移動することが多いからだろう。第三国経由となると乗換えが一度で済むモスクワ経由が便利だが、それが駄目になったので、キエフ・プラハ経由でベラルーシに空路入国せざるを得なかった。

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